職種別有効求人倍率

職種別有効求人倍率をグラフ化してみる(2010年1月更新版):Garbagenews.com

東京都職種別有効求人倍率(2009年11月、一般常用)

全体では0.44倍という値が出ているが、その一方で「保安の職業」(警察官やガードマンなど)「福祉関係の職業」(介護など)は2倍前後の値を示している。一方で「管理的職業」「生産工程・労務の職業」(各種工場での製造、修理、運転)「事務的職業」など、特定の資格や技術をあまり必要としない職種には多くの求職者が集まる一方で求人が少なく、倍率が低くなっていることが確認できる。

細分職種別有効求人倍率(東京都、2009年11月、一般常用)

高いものだと5倍程度(求職者1人に対して5人ほどの求人がある)、低いものでは「一般事務員」の0.12倍(求職者8人くらいで求人が1人分しかない)と、かなり大きな開きが見受けられる。

1年前と比較した、東京都職種別有効求人倍率の変移(2009年11月、一般常用)

全体では約5割の減少。漁業や運輸、福祉関連は比較的減少率が少なめ(それでも2〜4割だが)な一方で、1年前は高めだった保安・IT関連が大きく下がっているのが分かる。特に1年前はIT関連は「数少ない堅調セクター」としてもてはやされていただけに、少々ショックも大きい。恐らくは「堅調」ではなく、「苦境が遅延していた」だけだったのだろう。